マスタリングの世界で、一時代を築いたと言っても問題のないのが、WAVESのマスタリング・プラグイン「L2 Ultramaximizer」です。
一部でやたら絶賛されていたWAVES L1は、音圧を上げてゆくと、カチンカチンの音になり、正直なところ、あまり使えませんでしたが、L2はナチュラルなサウンドで音圧を上げてくれました。
L2 Ultramaximizerの特徴
音圧調整からの解放
WAVESのマキシマイザー「L2 Ultramaximizer」の登場により、マスタリング作業のときの「レベル上げ」や「音圧調整」に関しては解放された人も少なくないと思います。
Mac OS9時代のMOTU「DP3」くらいのときに「WAVES L2」と「Sonnox Inflator」などを、わたし自身も、よく使用していた記憶が残っています。
L2 Ultramaximizerは、一般的なオーディオ信号の平均信号レベルを大幅に増加することが可能で、2MIXの音質や音楽性を壊すことなく、音圧を稼ぐことができます。
極端なリミッティングもビンテージなダイナミクス処理エフェクトとしても同じように高い能力を誇ります。ARC (Auto Relase Control) により本当に誰でも手軽に音圧を稼げます。
WAVES L2の今
現在はファイナル・プラグインとして使用する人は、あまりいないかもしれませんが、ミックス時の原型を壊すことのないクリアな音質の「WAVES L2」は、「Oxford Inflator」と同様に今でも多くの人に愛用されているプラグインです。
かなり頻度は少ないです、音がナチュラルなので、わたしもマスタリング時の2段掛けの最初のリミッターとして、L2を現在も使用することがあります。
L2を収録しているWAVESバンドル
マキシマイザー「L2 Ultramaximizer」が収録されているWAVESバンドルで、定価で一番安いのは「MASTERS」です。「MASTERS」には「L2 Ultramaximizer」のほかに、5バンド独立でコンプ、EQ、リミッティングができる「Linear Phase Multiband」と、6バンドのマスタリング用のEQ「Linear Phase Equalizer」が同梱しています。
ただ価格の割には時代遅れですので、L2にこだわるのであれば、L316、L3などの5種類の「L3シリーズ」やリニアフェイズEQも収録されているマスタリング・ツールセット「Grand Masters Collection」がオススメです。
またキャンペーン時などは定番の「Platinum Bundle」「Diamond Bundle」もオススメです。
簡単にMS処理ができる「Waves Center」やビンテージ・ハードウェアの銘機を再現できるコンプやEQも「Grand Masters Collection」には収録されています。
またマキシマイザー「L2 Ultramaximizer」は「Horizon」「Mercury」にもバンドルされています。
ここで紹介しているL2を収録しているバンドルの価格情報などに興味のある人は、以下のWAVESバンドルの画像先から確認して下さい。