セミ・ウェイテッド鍵盤を採用するの2014年02に発売を開始したKORG(コルグ)のスタイリッシュなUSB コントローラー・キーボード『taktile シリーズ』のラインナップは25鍵モデル「taktile-25」と、49鍵モデル「taktile-49」です。
かつての定番だった音源を搭載する「TRITON taktile」も、2014年04月に登場しましたが、現在『taktile シリーズ』は、全モデル生産完了となりました。
KORG taktileシリーズの特徴
理想的な機能を備えるUSB-MIDIキーボード
はじめに書いておきますが、「taktile(タクタイル)」は採用している鍵盤にしても、コントロール・サーフェス部分にしても、DAWスタジオでの中核となる理想的なよいMIDIキーボードです。
アルペジエーターやスケールに沿って演奏する機能も搭載するなど、プラスアルファ的な機能も『taktile シリーズ』は持ち合わせています。
欲を言えば「microKEY-61」のようにフルバージョンの「M1」を収録する「KORG Legacy Collection」をバンドルして欲しかった気もしますが、すでに高い評価を得ているKORGの「microKEY シリーズ」や「nano シリーズ」と同様に『taktile シリーズ』はバンドルするDTMソフトも非常に充実しています。
taktileのコントロール機能
49鍵盤モデル「taktile-49」は「スイッチ x 8、スライダー x 8、ノブ x 8」「ベロシティ対応トリガー・パッド × 16」「スイッチ x 7」「ピッチベンドホイール」「アサイナブル可能ホイール」などを装備しています。
ほとんどの主要な音楽制作ソフトに対応しているDAWプリセットで、スムーズにDAWソフトの再生/停止、ミキサー操作、ソフトシンセをコントロールすることができます。
キーボードの設定をパソコン上でも簡単に編集できるKORGキーボードおなじみの専用エディター・ソフト「KORG KONTROL Editor」に加えて、Apple「GarageBand」と「Logic」で「taktile」を動作させるためのプラグイン「Control Surface plug-in」も『taktile シリーズ』には用意されています。
尚、25鍵盤モデル「taktile-25」にはノブは搭載されていません。また、ベロシティ対応トリガー・パッドも8つです。
taktileの演奏機能
タッチ・パッドがマウスとしても使用することができるのも非常に面白いですが、音楽的なフレーズを簡単に作り出すことができる「タッチ・スケール機能」「コード・スケール機能」「アルペジエータ機能」を搭載しているのも『taktile シリーズ』の大きな魅力のひとつです。
スケールを設定するとトリガー・パッド(コード・スケール)とタッチ・パッド(タッチ・スケール)で設定したスケールに沿って演奏してくれるので、トリガー・パッドでバッキング演奏をして、指1本でメロディを弾くことのできるタッチ・パッドでメロディーを演奏することも簡単にできてしまいます。
また、鍵盤、タッチ・パッド、トリガー・パッドの演奏をアルペジエーターで発音する6タイプ、50種類のリズム・パターン付きの「アルペジエータ機能」も「taktile」には搭載されています。
これらの「taktile」の演奏機能は鍵盤楽器が苦手な人のMIDI入力の補助として役立つのは、もちろんですが、鍵盤楽器が得意な人にとっても、楽曲アレンジの可能性を広げてくれる魅力的なものです。
普通にMIDI入力する場合も、弾き心地も良いキーボードなので、個人的には、鍵盤楽器が得意でリアルタイム入力をする人には25鍵盤だと演奏の幅が狭くなるので「taktile-49」がオススメです。
現在『taktile シリーズ』は生産完了となっていますので、多機能なMIDIキーボードをKORGで選択する場合は、オーディオインターフェイスを搭載する「KROSS シリーズ」か「Keystage シリーズ」となります。