ツイーターに「NF-1A」と同じものを採用するなど、上位モデル「NF-1A」の哲学を忠実に継承して2002年に登場したFOSTEX(フォステクス)の「NF-01A」は今までの小型パワード・モニターと比較して、高次元のリファレンス性能を生み出したスタジオモニター・スピーカーです。
FOSTEX スタジオモニター NF-01Aの特徴
NF-1Aの哲学を継承した小型パワード・モニター
このサイズのモニターとしては定位感が「NF-01A」は抜群に良いのが特徴で、多方面で評価が高かったこともあり、宅録ベースでの音楽制作をしている人のあいだでも、かなりヒットしたスタジオモニター・スピーカーです。
登場から年月が経ったこともあり、発売当初は7万円〜8万円台だったと思いますが、値段も2010年以降はペアで5万円台とかなり安くなっていました。
定位感が良く、小音量でも音が見える
省スペースでも使うことができ、しっかりとした作業をするには、ある程度、音を出せさければ駄目ですが、小音量でも音が良く見え、定位感が良いスタジオモニターです。
そのため「NF-01A」は、特に自宅スタジオでのレコーディングやミックスダウンには最適なスピーカーです。
サウンド的にHIに固いところがあり癖があると、よく言われていましたが、ツイーター・レベルを ±3dBで調整することができますし、エイジング後は調整しなくても、ほとんど気にはなりません。
生産完了とFOSTEX NF01Rで復活
2013年 NF-01A生産完了
個人的に後に FOSTEX から登場した「NF-4A」はあまり良いモニターとは思えなかったので、「NF-4A」をセレクトするのなら、価格の落ちてきた「NF-01A」を導入することをオススメしていました。
そして現在「NF-01A」は上位モデルの「NF-1A」と同様に2013年に役割を終えて生産を完了しています。
2002年登場時は小型パワード・モニターとして、かなりの評価を受けましたが、発売から10年以上たった今ではリスニング用途にも対応する、さらに省スペースのモニタースピーカーも出てきました。
もちろん「NF-01A」は現役でも使うことができるモニターですが、宅録スタジオという限られた空間のなかで、ミックスダウンやマスタリング作業だけでなく、リスニング用途にもスピーカーを使いたいというのがユーザーの声なのかもしれません。
FOSTEX NF01R登場(2017年03月追記)
NAMM2017 で復活するような写真が出ていましたが、「FOSTEX NF01R」が、2017年03月31日に現在の音楽制作環境も考慮した新たなモニタースピーカーとして100ペア(200台)限定で発売されます。
基本的な仕様は「NF-01A」を継承しながら、「ウーハーユニットをHP振動板からHR振動板へと変更」「サウンド・リフレクター(反射板)を廃止」「バスレフポートを新規設計」「Fostexロゴのエンブレムを高級感あるゴールド色に変更」などの改良が施されています。
多分生産完了後もメーカーに再販の問い合わせが多かったのではないかと思います。尚、「NF01R」は「Rock oN Company」のみの販売となります。