FOSTEX PA-2 – スタジオモニター・スピーカーの比較

FOSTEX「PA-2」

2011年に発売が開始されたFOSTEX(フォステクス)のアクティブスピーカー「PA-2」はカタログのスペック表で見る限り、エントリーユーザーを中心にDTM定番となっているモニタースピーカー「PM0.4n」と「スピーカー部」「アンプ部」「外形寸法」「本体質量」などの仕様がまったく同じです。

FOSTEX スピーカー PA-2

PM0.4nとPA-2の違い

FOSTEX「PA-2」

FOSTEX「PM0.4n」とボディーカラー以外の違いといえば「PA-2」はペア販売品であること、左右2つのスピーカーのボリュームを手元で一括調整するコントローラーが付属、左右のスピーカーの電源を一括でON/OFFできる電源タップを付属しているところなどです。

ユーザーの視点に立って代弁させてもらうと、正直まぎらわしいのですが、想定できるのは、モニタースピーカーとしてだけでなく、PCオーディオ用のアクティブスピーカーとしても「PM0.4n」は評価されていますので、販売戦略上のものではないでしょうか?

FOSTEX PM0.4 - スタジオモニター・スピーカーの比較
スタンダードとなったFOSTEX(フォステクス)の小型パワード・スタジオモニター・スピーカー「PM0.4」を紹介しているページです。最新モデルは2016年07月より販売を開始した「PM0.4c」です。はじめてのDTM用のモニタースピーカーとしても最適です。

基本的には同じスピーカー

どうしても「PM0.4n」はDTM用モニタースピーカーというのが先頭に来ますので、PCオーディオ、メディアプレーヤー、ホームシネマ用のアクティブスピーカーを探している人たちをターゲットに「PA-2」は発売されたのだと思います。

FOSTEXは「PM0.4n」がモニタースピーカー、「PA-2」がアクティブスピーカーというのをプッシュしていますので、カタログのスペック表では見えないところでの多少の違いはあるかもしれませんが、基本的には「PM0.4n」と「PA-2」の二つは同じスピーカーです。

ユーザーに伝える努力

FOSTEX「PA-2 Pink」スピーカー技術という点ではFOSTEXは本当に素晴らしいのですが、製品の素晴らしさをユーザーに伝える努力が少し足りない気がします。

小型パワード・モニターとして定番となった「NF-01A」のときも思いましたが、「PA-2」にしても、他のメーカーと比較すると、その点で後手気味な感じで非常にもったいないです。

姉妹スピーカーであることは分かりますが、購入を考えているユーザーは「PA-2」は「PM0.4n」と、どちらにしようか確実に悩みますので、ユーザーに分かりやすい言葉で、しっかりとメーカー側で「PA-2」と「PM0.4n」の違いの情報を出すべきです。

<2023年12月追記>
現在、FOSTEXのアクティブスピーカー「PA-2」は生産完了となっています。人気のPM シリーズはモデルチェンジしながら、第一線のモニタースピーカーとして販売されています。

FOSTEXのスタジオモニター・スピーカーの詳細 & 価格情報

FOSTEXのスタジオモニター・スピーカーの比較
FOSTEX(フォステクス)のスタジオモニター・スピーカーを紹介しているページです。ニアフィールド・モニター「NF-01A」「NF-1A」や、小型スピーカーは「PM0.4」「PM0.3」など、時代を代表するスピーカーが多数あります。
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